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疲れた心に染み渡る!環境再生シミュレーターの新境地『Terra Nil』をプレイした感想・レビュー

久しぶりに心が洗われるようなゲームに出会った気がする。Terra Nilは、一言で言えば「逆都市建設ゲーム」。荒廃した大地を蘇らせ、自然を取り戻していくシミュレーションゲームなんだ。

最初に目にするのは、灰色一色の荒涼とした風景。ここから、プレイヤーは様々な設備を配置して、少しずつ自然を再生させていく。風力発電機を建てて電力を確保し、水を引いて植物を育て、動物を呼び戻す…といった具合だ。

ただし、ただやみくもに設備を置けばいいってもんじゃない。限られたリソースの中で、効率よく自然を再生させていく必要がある。これがゲームの醍醐味になってる。

Terra Nilの魅力の一つは、その美しいグラフィック。荒廃した大地が徐々に緑豊かな自然に変わっていく様子が、絵画のように美しい。特に、水が流れ出す瞬間や、動物が現れる瞬間なんかは思わずため息が出るくらいだ。

音楽も雰囲気にぴったり。自然の音と調和した BGM が、プレイ体験をさらに豊かにしてくれる。

一見シンプルに見えるゲームシステムだけど、実際にプレイしてみると結構奥が深い。各ステージにはクリア条件があって、それを満たすためにはかなりの試行錯誤が必要になる。

例えば、「90%以上の土地を緑化する」みたいな条件があったりするんだけど、これが思った以上に難しい。設備の配置を一歩間違えると、目標達成が不可能になることもある。何度もやり直しながら、最適な配置を探っていく過程が面白い。

プレイしてて気づいたんだけど、このゲーム、単純に面白いだけじゃなくて、環境問題について考えさせられる要素もあるんだよね。荒廃した土地を復活させる過程で、人間活動が自然に与える影響の大きさを実感できる。

逆に言えば、適切な方法で介入すれば、自然は驚くほどの回復力を見せてくれるってことも。このゲームを通じて、環境保護の大切さを改めて考えさせられた。

 

プレイしてて気になった点もいくつかあるので挙げていく。

1. ステージ数がちょっと少なめ。もっと遊びたくなるくらい面白いだけに、ステージが少ないのは残念。
2. 難易度の調整がややアンバランス。序盤は簡単すぎて、終盤になると急に難しくなる感じ。
3. チュートリアルがちょっと不親切。もう少し丁寧な説明があると、初心者でも取っつきやすくなると思う。

まとめ

でも、これらの小さな欠点を差し引いても、Terra Nilは間違いなく素晴らしいゲームだと思う。環境保護というテーマを、こんなに楽しく、美しく表現したゲームは他にないんじゃないかな。

癒やされたい時、ちょっと頭を使いたい時、環境について考えたい時…どんな時でも楽しめる、そんな奥の深いゲームだ。値段も手頃だし、気になった人は絶対に試してみる価値あり!俺は間違いなく、今年のベストゲームの一つに挙げると思う。