「This War of Mine」は、11 bit studiosが開発した生存シミュレーションゲームです。普通の戦争ゲームとは全然違って、兵士としてプレイするんじゃなくて、戦争に巻き込まれた一般市民として生き抜くことが目的なんです。
舞台は架空の内戦下の都市。プレイヤーは数人の生存者を操作して、食料や医薬品を集めたり、避難所を強化したりしながら、過酷な状況下で生き延びていくことになります。
まず、ゲームを始めて驚いたのが、その独特な雰囲気。モノクロに近いグラフィックが、戦争の暗さや悲惨さを上手く表現していて、グッと引き込まれました。
ゲームは大きく分けて昼と夜のフェーズがあります。
昼間のフェーズ
昼間は主に避難所の管理をします。キャラクターたちに仕事を割り当てて、必要なものを作ったり、休ませたりします。例えば、ベッドを作って睡眠の質を上げたり、ストーブを作って寒さをしのいだり。 最初はどれから手をつければいいのか分からなくて戸惑いましたが、だんだんコツをつかんでいく感じがたまらなく良かったです。
夜のフェーズ
夜になると、一人のキャラクターを選んで外に探索に出かけます。ここが本当にスリリングで、毎回ドキドキしました。廃墟と化した建物を探索して、食料や薬、材料などを集めるんですが、他の生存者や兵士たちとも遭遇します。
時には戦闘もありますが、正直言って苦手でした。だって、敵を倒すたびに「本当にこれで良かったのか」って考えちゃうんですよね。でも、それこそがこのゲームの本質なんだと思います。
プレイしていて、本当に色々な感情が湧き上がってきました。キャラクターたちの背景ストーリーを知れば知るほど、愛着が湧いてきて、彼らを守りたいという気持ちが強くなります。
でも同時に、生き残るためには時に非情な選択を迫られることも。例えば、限られた食料をどう分配するか、誰を探索に送り出すか、見ず知らずの人を助けるかどうか…。そういった選択の一つ一つが、心に重くのしかかってきます。
特に印象的だったのは、ラジオから流れてくる外の世界の情報。戦況や、他の市民たちの様子を聞くたびに、「自分たちだけじゃないんだ」って思い知らされます。
グラフィックはシンプルですが、それがかえって想像力を掻き立てる感じで良かったです。音楽も雰囲気たっぷりで、ゲームの世界観にどっぷり浸れました。
まとめ
「This War of Mine」は、間違いなく数あるゲーム体験の中でも特別な位置を占めています。単なるゲームを超えて、戦争の非情さや、極限状態での人間の選択について深く考えさせられました。
爽快感を求める人には向かないかもしれません。でも、心に残るような、考えさせられるような体験を求めている人には、絶対におすすめです。
苦しいけど、でも希望を捨てない。そんな人間の強さを感じられるゲームでした。ぜひ、みなさんにも体験してもらいたいです。