Old Worldは、Civilization(文明)シリーズの元デザイナーが手がけた4Xストラテジーゲームです。古代世界を舞台に、エジプトやローマなどの古代文明を率いて、自分の帝国を発展させていくんです。
でも、ただのCivのクローンじゃないんですよ。むしろ、Crusader Kings(クルセイダーキングス)とCivを足して2で割ったような感じ。国家運営だけでなく、王朝の管理や個人間の人間関係まで深く掘り下げられているのが特徴です。
まず、見た目から言うと、かなり良いです。マップのグラフィックは細部まで作り込まれていて、ズームインするとユニットの動きまでしっかり見えます。個人的に気に入ったのは、季節の変化。夏から秋、冬へと移り変わる様子がリアルで、ゲームの世界観にぐっと引き込まれます。
音楽も雰囲気たっぷり。古代世界を感じさせる民族楽器の音が耳に心地よくて、プレイしているうちにすっかり没頭しちゃいます。
さて、ここからが本題。Old Worldの魅力はなんといってもゲームプレイにあります。
まず特筆すべきは「オーダー」というシステム。これが従来の4Xゲームとは一線を画すポイントです。
普通の4Xゲームだと、ターンごとにすべてのユニットを動かせますよね。でも、Old Worldではそうじゃないんです。毎ターン、限られた数の「オーダー」しか出せません。これ、めちゃくちゃ面白いんですよ。
例えば、軍事ユニットを動かすのか、それとも都市の建設を進めるのか。限られたリソースの中で、何を優先するか常に考えなきゃいけない。まるで本当の指導者になった気分!
次に面白いのが、家族や人間関係のシステム。あなたは単なる国家の指導者じゃなくて、王朝の長なんです。
結婚相手を選んだり、子どもを育てたり、家臣との関係を管理したり…。これがめちゃくちゃ奥が深い! 例えば、ライバル国の王女と政略結婚させれば同盟が結べるかもしれない。でも、国内の有力貴族の娘と結婚すれば、国内の支持が得られるかも。
そして、これらの選択が外交や内政に大きく影響するんです。Crusader Kingsをプレイしたことある人なら、あの複雑な人間関係システムの楽しさがわかると思います。
そして、これらの人間関係や歴史的背景を生かしたイベントシステムが秀逸。突然、隣国から宣戦布告されたり、側近の裏切りに遭ったり…。
選択肢次第で、ゲームの展開が大きく変わります。しかも、これらのイベントは完全にランダムじゃなくて、あなたのプレイスタイルや過去の選択を反映しているんです。だから、全部自分で物語を紡いでいるような感覚になれる。これ、めちゃくちゃ没入感あります!
システムが複雑なので、慣れるまでに時間がかかります。最初の10時間くらいは「えっ、どうすればいいの?」ってなること間違いなし(笑)。
それから、AIの外交がちょっとアレです。たまに意味不明な行動を取ることがあって、「えっ、なんでそんな理不尽なことするの!?」ってなることも。
あと、ゲーム後半になると、ターンの処理に時間がかかるようになります。特に大規模なマップでプレイしていると、コーヒーでも淹れに行けるくらいの待ち時間になることも…。
まとめ
でも、これらの欠点を差し引いても、Old Worldは間違いなく買って後悔しないゲームです。
特に、歴史が好きな人や、複雑な戦略ゲームが好きな人にはおすすめ。Civilizationの国家運営と、Crusader Kingsの人間ドラマが絶妙にミックスされた、新しい形の4Xゲームを体験できます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると、その奥深さにハマること間違いなし。気づいたら「えっ、もう朝!?」なんてことになるかも。